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箱には無秩序に日常が投げ込まれているよブログ

内山靖二郎『クダンの話をしましょうか 2』

舞台はおそらく函館。謎の手形とコロポックルをめぐる3つの短編集。相変わらず一つ目でポジティブな話、二つ目で悲しい話、三つ目で大きな話とまとめられていた。幕間も変わらずに大変かわいらしくて素敵だったし、よい感じです。
最後のシーンは喜びにも悲しみにも受け取られる描かれ方だったね。僕はどちらかというと喜びだったと思うけど。しかしその次のクダンの表情でなんともいえない気持ちになるのであった。喜びも悲しみもほどよく楽しめる良い一冊でした。