ハコブロ

箱には無秩序に日常が投げ込まれているよブログ

はじめは1本だった

土曜は授業で書道を習っている。教職に必要だったから取ったまでで、書道は昔やってたからまあ楽だろうと思っていた。
100円ショップで硯や墨汁、紙などを買った。そして最初の授業で、定年などとっくに過ぎたであろう先生から筆を買った。教科書とセットで1000円だった。
そうして習うままに一年と半年が過ぎた。僕の腕もめきめき上達し、遂にはこれだけの時を書けるまでに成長した……わけがなく、これは先生が僕に書いてくださったものだ。
「霜松常青」
松は霜が降ろうが常に青いという意味で、つまり、まあ、そういう意味だ。
今日、新しい筆を1500円で買った。日本で同じものを作ったら1万円はくだらないと言われた。
気がつけば、僕の筆入れには6本の筆が納まっていた。今の僕は、はたして何色をしているのだろう。