谷川流『涼宮ハルヒの分裂』

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

久しぶりの長編ということで、実に読み応えがあった。当初、「分裂」という言葉がいったい何を指すのかということが各所で考えられてたけど、そのままずばり話自体を分裂させて来ましたね。
α：後輩パートとβ：佐々木パート、さていったい正史はどちらなのか。インデントの位置から考えるとβっぽいけど、そうなるとαの意味は？　個人的には佐々木の忠言を受けキョンに勉強を教えるハルヒがなかなかに可愛かったのでαパートを支持したいが、さてどうなるか。
しかし誰だろうねこの後輩は。個人的には異世界人説を推したいね。彼女に関する描写としてクセっ毛、スマイルマークのような髪留めとあるが、ここから導き出せる結論は一つ、すなわち笹森花梨隊長である。ついにSOS団とミステリ研究会の邂逅が分裂という現象によって引き起こされたのだ！
というわけで驚愕が楽しみです。