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魔法少女リリカルなのは (メガミ文庫)

魔法少女リリカルなのは (メガミ文庫)

11話中程からをリファインした作品、ということかしら。やり残したか、はたまた時間の都合か、尺の問題か。ともかく多分、ホントはこの「幻の14話」をちゃんとアニメにしたかっただろうなあ。
小説ということで、各キャラの掘り下げがこれでもかとなされてる。なのははもちろん、テスタロッサ側の充実ぶりが凄い。リニス(サウンドステージ2に登場してる、らしい)を使ってフェイトとプレシアを客観的に表現してるとこもいいけど、なによりプレシアがいかに壊れていくかってところに相当力を入れているなという感想。というか、都築さんはどこぞの携帯電話端末制作会社にでも勤めていたんだろうかなどと思ってしまう内容に、僕は泪を禁じ得ませんでした。もしかしてシナリオ制作もこんな感じなのかしら、なんて邪推も。
肝心の「魔法ガチバトル」の方も大変良い出来で、9歳らしいところも見せつつ大人顔負けの戦いっぷりを見せてるところがおかしかった。そんで、熱かった。原作者らしい掘り下げ方と展開の仕方で、読んでてすごく安心できたってのが一番良かったなあ。
問題としては、ゲームシナリオの癖なのか分からないけど、大きな視点変更じゃなくても改行を入れちゃうところかしら。読んでて3行の制約を思い浮かべてしまったよ。
テレビアニメ「魔法少女リリカルなのは」を見てた人なら十二分に、見て無かった人でも十分満足できる内容だと思います。表紙を見て、レジに持って行けると判断された方は是非どうぞ。
あ、あと、リボンのことは書いてないけどいいんだろうか。必須だと思うんだが。