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箱には無秩序に日常が投げ込まれているよブログ

多崎礼『は謳う』3巻

“本の姫”は謳う〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)

“本の姫”は謳う〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)

一番の泣き所はあとがき(数名限定で)。
起承転結の転、ということでいよいよ結末に向かってラストスパート。アンガスたちに関してももちろん気になるけど、アザゼルたちの方が僕は関心が強いかな。姫の謳う歌が、リバティからアザゼルを想うような歌詞になっているのにようやく気がつけたってのも大きいかも。というか、姫がリバティっていうことなのかしらね、やっぱ。
そしてセラは前回のラストで与えた衝撃をそのまま持ち越してきやがって実に素晴らしいのですわ。でも最後の巻は出番がなさそうで……。いやいや、きっとアンガスがピンチな場面で「きみがきみが好きなんだ」と歌が届くに違いない。イヤリングを通じて。そしてアンガスはピンチを脱して「姫ー!」と……って駄目じゃん。