ハコブロ

箱には無秩序に日常が投げ込まれているよブログ

穂史賀雅也『暗闇にヤギを探して 3』

暗闇にヤギを探して〈3〉 (MF文庫J)

暗闇にヤギを探して〈3〉 (MF文庫J)

僕のパソコンじゃ「穂史賀」は一発変換されません。
で、3巻である。そして完結である。まじかよ。荒縄の姫君とは別の意味でびっくりだよ。
それにしても風子はいいツンデレだった。ななせといい風子といい、ここのところ素敵なツンデレを読めて幸せに感じる。僕はツンデレはいままで好きではなかったのだけれど、こういうツンデレが多くなれば悪くないなとは思う。
話がずれた。ところで、僕はこの作品を「半径1メートルの綿あめ」と感じている。非常にふわふわしてて見た目は大きそうなのに、いざ食べてみると案外すぐに終わってしまう。しかし食べ応えはあるし、何よりも飛び切り甘い。そういう作品だった。4ヶ月くらいのスパンで読みたい作品だった。それが終わってしまった。認識するたびに寂しさが募る。俺、ほんとにこの作品が好きだったんだなあ、としみじみ思う。
まあ、実に変な作品だった。今回もやっぱり変だった。突飛だし、抽象的だ。だけど、素敵な終わり方だった。