穂史賀雅也『暗闇にヤギを探して 3』
- 作者: 穂史賀雅也,シコルスキー
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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で、3巻である。そして完結である。まじかよ。荒縄の姫君とは別の意味でびっくりだよ。
それにしても風子はいいツンデレだった。ななせといい風子といい、ここのところ素敵なツンデレを読めて幸せに感じる。僕はツンデレはいままで好きではなかったのだけれど、こういうツンデレが多くなれば悪くないなとは思う。
話がずれた。ところで、僕はこの作品を「半径1メートルの綿あめ」と感じている。非常にふわふわしてて見た目は大きそうなのに、いざ食べてみると案外すぐに終わってしまう。しかし食べ応えはあるし、何よりも飛び切り甘い。そういう作品だった。4ヶ月くらいのスパンで読みたい作品だった。それが終わってしまった。認識するたびに寂しさが募る。俺、ほんとにこの作品が好きだったんだなあ、としみじみ思う。
まあ、実に変な作品だった。今回もやっぱり変だった。突飛だし、抽象的だ。だけど、素敵な終わり方だった。