林亮介『迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?』
- 作者: 林亮介,津雪
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/11/15
- メディア: 文庫
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ともかく人の生死があっさりしていたのが凄い。最初のシーンがいきなり人死にで、確かにそこでは何か感じ入るものがあったはずなのに、後になって誰かが死んでもそこまで動じなくなっている自分がいる。まあ、最初のシーンは死亡者とバーティの様子が微細に書き込まれてるから、ってのもあるだろうけど。
津差さんの「死人が幸せになろうなんてムシがよすぎるんだよ」ってセリフがやたらと印象に残ってる。うーん、いや、しかし、面白かった。問題は銃に関する取り決めがちょっと弱いと思ったことと、登場人物紹介がまったく役に立っていないこと。恩田ハト派だし。