井上堅二『バカとテストと召喚獣 3.5』
- 作者: 井上堅二,葉賀ユイ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 文庫
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予習編 秀吉の扱いがまだ9:1くらいの割合で男。男キャラ4人、それぞれの特性が活かされた作戦でなかなか見事でした。葉月は再登場まで意外と長かったんだね。
僕と暴徒とラブレター 秀吉成分が絶無。とても、悲しい。しかし爪切りで木刀に勝つ明久は正直、天才だと思う。バカだけど。
俺と翔子と如月ハイランド 雄二視点。よって秀吉の扱いは普通。そして傍から見ると、明久は本当にバカかつ容赦ねえなと実感できますね。まあ、どっちもFクラスの特徴ですけど。つまりは雄二かっこいい翔子かわいいってことで。
僕とプールと水着の楽園 楽園なんてもんじゃねえ……ここは極楽浄土だ。ということで、誰も彼もが死ぬしかないプール編。この頃になると秀吉の扱いが9:1で女に変わってるのが素晴らしいよね。それが明久とムッツリーニだけじゃなく、瑞希と美波にまで及んでいるあたりが末期。葉月、美波、翔子、瑞希とそれぞれ破壊力満点(物理的なものも含む)な水着姿を披露してきたものの、そのすべてが前座だったと気づかされる秀吉の水着姿の可憐さよ。凶悪さよ。人はみな等しく無力でありその細くスレンダーな体躯を惜しげもなくさらす現人神の前にはただ滂沱たる涙を流しこの世に生れ落ちた喜びを噛み締めるだけなのである。自然よ、生をありがとう。自然よ、秀吉をありがとう。彼と同じ時代に生れ落ちたことを望外の幸せと心得、これからも慎ましやかに生涯を送ってまいります。ただせめて幾ばくかでも望めるのならば、僕にもムッツリーニが捉えたものと同じ映像を与えたまえ……。
僕とバイトと危険な週末 まさかの連続サービス。僕もウェイトレス秀吉がいるところでいつまでもアイスを舐めていたいです……! というわけで全短編中、一番笑わせてもらいました。新キャラの伏線まで登場し、まだまだバカテスワールドは楽しませてくれそうです。